・あらすじ:
トニー・スタークは巨大軍事産業「スタークインダストリーズ」の社長であり、天才発明家でもあった。
トニーは自身が開発したクラスター型ミサイル「ジェリコ」をアフガニスタンに駐留するアメリカ空軍へプレゼンするため現地を訪れるが、そこで彼はゲリラの襲撃にあい小型ミサイルの破片を心臓へ受けてしまう。
ゲリラに捕らえられたトニーは、電磁石で破片を引き止めなければたちどころに命を落としてしまう危機にさらされる。
実はトニーを襲ったミサイルは「スタークインダストリーズ」製のミサイルであり、ゲリラはそのミサイルの他にも横流しで手に入れた数々の兵器で武装していた。
解放されるための条件として「ジェリコ」の組み立てを強要されたトニーは、ゲリラの目を欺きつつ小型の熱プラズマ反応炉「アーク・リアクター」とその装置と連動するアーマー「マーク1」を完成させる。
これらの超兵器によって辛くも脱出に成功したトニーは帰国後テロ撲滅を目指して新たなアーマーの開発に着手、「アイアンマン」としてテロとの戦いを開始する。
・見どころ:
アイアンマンはアベンジャーズの一員としても有名ですが、開発メーカーの社長自らが変身するという少し特異な設定となっています。
もっとも、これは「仮面ライダー」などの日本製ヒーローに見慣れてしまっているからという向きもあるかもしれません。
彼を始めとするアベンジャーズのメンバーはいずれも個性豊かなメンバーであり、その中でもメカニカルな要素の強いアイアンマンは高い人気があるヒーローです。
アイアンマンスーツの描写は、さすが本場ハリウッドの特撮といえるほどの完成度であり、瞬時にアーマーが装着されるシーンはこの映画の見どころのひとつであるといえるでしょう。
・感想:
日本のヒーローといえばどうしても「子供向け」というイメージが未だ強いものの、アメリカのヒーローは決して「子供向け」というカテゴリーに収まらない魅力があります。
実際に映画館でこの映画を見た人の中にはカップルでデートの一環として見たという人も多く、このことからもヒーロー映画であっても「子供だけのもの」ではないということがわかります。
アイアンマンの場合は、ヒーロー映画ではありますが「会社乗っ取り」「テロとの対決」など社会派なテーマも多数盛り込まれており、こうしたドラマ性の違いが日米のヒーローの違いではないでしょうか。
もちろんどちらが正解というわけでもなく、どちらも同じくらい好きなのですが。