・あらすじ:
2019年。
トムは毎日のように同じ悪夢を見ていた。
海に浮かぶ緑が豊かな理想の島「アイランド」を目の前にしながら自分は海に沈んでいくという夢。
トムが暮らしているのは壁に囲まれた「コミュニティ」と呼ばれるエリア。
大気汚染による被害者を集めたという「コミュニティ」で、トムは管理の行き届いた食事と女性用居住エリアで暮らすジョーダンとの会話が毎日の楽しみだった。
施設内部は厳重な管理下に置かれ、住民たちは常に監視されてはいたが、トムは既に退屈を持て余していた。
トムがいつも夢に見る「アイランド」とは、地上最後の楽園であり大気汚染を免れた場所だった。
そんなある日トムは換気口から入ってきた一匹の「蛾」を見つける。
現在では大気汚染のため「コミュニティ」と「アイランド」以外の人類は絶滅してしまったとされていたが、トムは漠然とした疑問を抱き始める。
そして、トムは恐るべき真実を目撃する。
・見どころ:
この映画の見どころは大きく分けて2つあります。
ひとつは、マイケル・ベイ監督らしい大味なアクションシーンです。
主演のユアン・マクレガーは青春スターとしてのイメージが強いものの、「スター・ウォーズ新三部作」でのオビ=ワン・ケノービ役でアクションもお手の物であることがわかります。
そしてもうひとつは、スカーレット・ヨハンソンの美しさです。
この映画ではユアン・マクレガーとともに「コミュニティ」から脱出するヒロインを演じていますが、彼女がまたとにかく美しいの一言です。
彼女の美しさを見るためだけにこの映画を見ても良いのではないかと思うほど、神がかっています。
アクションと美女はやはりセットで見てこそ楽しいものだということを教えてくれる映画です。
感想:
「アイランド」という意味深なタイトル、臓器提供のためだけに作られたクローン人間という設定など、かなり深遠なテーマが込められているのではないかと思いましたが考えすぎでした。
ユアン・マクレガー演じるトムたちはクローン人間ではありますが、そのことに対する悲哀性はそれほど際立ったものではなく、「クローン」という概念こそ登場しますがSF的な演出はほとんどありません。
その反面アクションシーンにはかなりこだわって作られており、「隔離されている人々」を描いた作品でありながら同時にエンターテイメント性の高い作品へと仕上がっています。
設定はやや複雑な面もありますが、そこまで深く考えなくても見ることができました。