・あらすじ:
ノストロモ号事件の生存者であるリプリーは、地球周辺の宇宙空間で救助され、自分が57年も宇宙を漂っていたことを知る。
さらにかつて彼女たちがエイリアンと遭遇した惑星LV-426が現在は地球の植民惑星となっており既に多くの入植者が住んでいるという。
そのLV-426惑星からの連絡が突如として途絶えたことから、調査のため海兵隊が派遣されることを知ったリプリーはアドバイザーとしてウェイランド社の社員・バークと共に再びLV-426へを訪れる。
海兵隊員たちは装甲車で惑星地表に降下するが、そこで惑星大気改造の環境システム内に多くの生命反応があることに気づく。
だがそこはすでに多くのエイリアンに占拠されており、多くの海兵隊員たちがエイリアンの餌食にされてしまう。
残りの隊員は母船に戻り爆弾を投下してエイリアンの殲滅を図るが地上から侵入したエイリアンによって母船への降下艇が破壊され母線にすら戻れなくなってしまう隊員たち。
果たしてエイリアンの大群の中リプリーたちは生き延びることができるのか…。
・見どころ:
この映画の原題は「ALIENS」となっており、前作の続編ではありますが前作「エイリアン」では一体のみだったクリーチャーも今回は大量発生して襲いかかります。
「今度は戦争だ」というキャッチコピーそのままに、武装した海兵隊員とエイリアンの大群との戦闘シーンがふんだんに用意されており、ホラーチックな味付けがされていた前作と変わってアクション色が強くなっています。
監督は「ターミネーター」シリーズで知られるジェームズ・キャメロンで、SF的考証やアクションシーンの演出などキャメロン監督の得意とするジャンルで遺憾なく手腕が発揮されたことがうかがえます。
・感想:
主人公リプリーを演じるのはもちろんシガニー・ウィーバーですが、この映画では彼女と共にエイリアンに立ち向かうヒックス伍長を演じたマイケル・ビーンにも注目しました。
マイケル・ビーンといえば、「ターミネーター」でリンダ・ハミルトンと共にターミネーターと戦う戦士カイル・リース役で有名ですが、死闘の末に死んでしまった「ターミネーター」と異なり今作ではちゃんと生き残ります。
もっとも、どちらかといえば情けないシーンが多いのはご愛嬌といったところでしょうか。
終盤には巨大なエイリアンクイーンも登場、重機を駆るシガニー・ウィーバーとの一騎打ちは壮絶の一言であり、そんな彼女のフィギュアもつくられたほどです。