・あらすじ:
世界最強のスパイ機関「キングスマン」では、所属するエージェントたちが日夜世界の平和を乱す者達と戦い続けていた。
そんなある日、キングスマンのひとりが仲間をかばって命を落とす。
彼の同僚だったハリーは、彼の家族のもとへ命を落としたことを告げると、彼の息子であるゲイリーにあるメダルを渡す。
そのメダルには電話番号が書いてあり、助けが必要な時は電話をしろとゲイリーに告げるハリー。
それから17年が経ったある日のこと、「キングスマン」所属のエージェントがテロリストのヴァレンタインの手によって殺害される。
キングスマンの代表であるアーサーはエージェントの補充をハリーたちに指示を出すことになった。
ロンドンに住んでいるゲイリーは、父親の死後荒んだ生活をするようになり、ある日とうとう逮捕されてしまうが、ハリーに保護される。
ゲイリーにエージェントとしての素質を見出したハリーは、「キングスマン」のエージェントに彼を推薦する。
「キングスマン」のエージェントを目指してゲイリーのテストが始まった。
・見どころ:
スパイといえば「007」でおなじみのジェームズ・ボンドがあまりにも有名ですが、この映画に登場するスパイ機関「キングスマン」も同じ英国の機関です。
さて、この映画の見どころはやはり豪華なキャスティングにあります。
主演のアカデミー主演男優賞を受賞したイギリスの名優コリン・ファースをはじめマイケル・ケインなど脇役もイギリスを代表する役者が名を連ねており、悪役にはサミュエル・L・ジャクソンという鉄壁の布陣です。
彼らが演じるのは、スパイ映画には欠かせないアクションシーンの数々です。
演技派俳優として知られるコリン・ファースですがこの映画ではスタイリッシュなアクションシーンを自ら演じており、芸達者なところを見せてくれます。
・感想:
予告編だけ見ると、少しコメディタッチな作品なのかと思っていましたが実際にはそうではなく、意外にもシリアスな作品でした。
たとえばこの映画ではコリン・ファース演じるハリーにスカウトされるゲイリーというキャラクターが登場しますが、彼はイギリスの中でも「底辺」と呼ばれるエリアの出身です。
このあたりの設定は日本では少しなじみが浅いものの、「イギリスにおける階級社会」の表現として注目しておきたい部分といえます。
ただのアクション映画ではないこうした描写もまた、「キングスマン」という映画の見逃せないポイントといえるかもしれません。