・あらすじ:
凄腕のマジシャンであるアトラス、ヘンリー、ジャック、メリットの4人の手元にあるカードが届けられる。
そのカードには日付や場所が記されており、4人はそのカードに示された日時に指定された場所へとやってきた。
その場所は人が住めるような場所ではなかったものの、突如作動したプロジェクターに表示される設計図に感動を覚えた4人は、その設計図に沿った計画を進めることを決意する。
アトラスたち4人は「ザ・フォー・ホースメン」を名乗りラスベガスでマジックショーを開催する。
そのマジックの内容は「銀行強盗」
マジックショーに訪れた観客の中からランダムに選ばれた男性に「どの銀行を襲撃したいか」尋ねるアトラス。
そして男性が「パリの銀行」と答えると同時に男性はラスベガスからパリの銀行へと瞬間移動、さらに男性の眼前には無数の紙幣が現れた。
だが、そんなザ・フォー・ホースメンの行動は当然ながらFBIの知るところとなり…!
・見どころ:
小栗旬主演で実写版「ルパン三世」が公開されましたが、おそらくこの映画こそが「ルパン三世」の実写版としてふさわしい完成度といえるかもしれません。
テーマはルパン三世と同じく「盗み」ですが、その華麗なアクションはまさに「イリュージョン」と呼ぶにふさわしいものとなっています。
このあたりは、さすがアメリカ映画らしいスケールの大きなものとなっており、ジェシー・アイゼンバーグやマーク・ラファロら新進の俳優たちも楽しそうにこのクライムアクション映画に出演していることがうかがえます。
この映画の監督はジェイソン・ステイサム主演の「トランスポーター」シリーズで知られるルイ・レテリエです。
彼らしいスタイリッシュなクライム・アクションは最後まで楽しめることでしょう。
・感想:
「見どころ」の欄でも書きましたが、「ルパン三世」のようなテーマの映画と思いました。
というよりも小栗旬には失礼ながら「ルパン三世」の100倍面白いとさえ思いました。
日本映画の質というものはかつてに比べるとかなり向上しているものの、それでもこうしたアクションなどの面においてはまだまだアメリカなどのヨーロッパ映画には及ばないな、と改めて痛感させられた作品です。
もともとルパン三世自身も出自がフランスにあるのですから、ルイ・レテリエ監督にルパン三世を撮影してもらった方が良いのではないか、とさえ思ったほどです。
もちろん当のルイ監督はルパン三世など意識していなかったでしょうが。