・あらすじ:
スペインのバルセロナでハンバーガーやホットドッグを販売するトーマスとデイビッドはふとしたことから美女シルヴィアと知り合う。
同じ頃、トーマスとデイビッドの友人で私立探偵モビィはとある紳士から人探しの依頼を請け負っていた。
紳士が探していたのはシルヴィアの母親であり、遺産相続の争いにシルヴィアとともに巻き込まれるトーマスたち。
謎の男たちに拉致されたシルヴィア救出のためトーマスたちが立ち上がる。
・見どころ:
この映画は、ジャッキー・チェンとユン・ピョウのかけあいが楽しい映画ですが、やはり一番の見せ場といえば終盤のベニー・ユキーデとの一騎打ちでしょう。
ジャッキー・チェンのアクション映画は数あれど、ここまでの迫力あるバトルはジャッキーのアクションの中でも最高峰のレベルです。
あまりの突きや蹴りのスピードにカメラがついていかないほどで、コマ送りにしても顔が画面から消えてしまっています。
もちろん映画ですので、実際の格闘技試合と異なりある程度の「殺陣」や「台本」のようなものはあるかもしれませんが、それでも迫力のあるバトルシーンであることに間違いはないでしょう。
ちなみに、ベニー・ユキーデは続く「サイクロンZ」でもジャッキー・チェンと激闘を繰り広げます。
こちらもセットで見ると楽しさも倍増です。
脇を固めるユン・ピョウやサモ・ハン・キンポーのアクションも素晴らしく「黄金トリオ」の息のあった連携と、勧善懲悪のわかりやすいストーリーでスムーズに物語の世界に入っていけるのではないでしょうか。
・感想:
昔はよくこの映画は「ゴールデン洋画劇場」などで放送されていましたが、最近ではほとんど放送されることはありません。
その理由は、おそらくユン・ピョウの父親が精神病院に入院しているという描写が関係していると思われますが、そんなことは非常に些細なことです。
映画は字幕で見る派の私ですが、この映画に関しては絶対に石丸博也の吹き替えで見ることをおすすめします。
長い間この吹き替えを再現したメディアが発売されていませんでしたが、最近になってようやくブルーレイが発売されました。
やはりジャッキー・チェンの声は石丸博也でなければ!という人はぜひこちらのブルーレイを見ていただければと思います。
ところでこの映画のタイトル「スパルタンX」は何の意味があるのでしょうか。
主人公たちが乗る車が「スパルタン号」である以外はあまり関連がなく、公開から30年以上経過した現在もなお気になっています。