・あらすじ:
紀元前1290年のエジプト、ファラオに仕える司祭のイムホテップはファラオの愛人であるアナクスナムンとの禁断の恋に落ちる。
しかしその2人の関係はファラオであるセティ一世に知られてしまったためイムホテップはセティ一世を殺害する。
その騒ぎを聞きつけた衛兵がやってきたためアナクスナムンは自分を復活させて欲しいとイムホテップに頼んだうえで自害して果てる。
しかしイムホテップの行ったアナクスナムンの復活の儀式は衛兵の乱入で不完全に終わりアナクスナムンは暗黒の地獄へ戻ってしまった。
そのうえイムホテップは「ホムダイ」という極刑に処せられることとなる。
それから3000年が経過した1923年、外人部隊に所属していたオコーネルは死刑が確定してカイロ刑務所に服役していた。
そんなオコーネルを刑務所から助けだしたのはエヴリンとジョナサンの兄妹だった。
ジョナサンが見つけたセティ一世の紋章が入った都ハムナプトラへの地図、エヴリンはオコーネルにその案内を頼むのだが、行く手には謎の敵が待ち受けていた。
・見どころ:
のちに続編が作られる人気シリーズとなった「ハムナプトラ」の第一作目です。
タイトルロゴをはじめ随所にスペクタクルアドベンチャーの傑作「インディ・ジョーンズ」シリーズへのオマージュが感じられますが、これはあくまでも日本版だけの話です。
そもそも現題は「TheMummy」(ミイラ)ですのでインディ・ジョーンズではなく1932年の「ミイラ再生」のリメイクとなっています。
ちなみに、この「ミイラ再生」はミイラ男を取り扱った最初の映画とされており、包帯でぐるぐる巻きにされたミイラというイメージはこの映画からデビューした、ということになります。
感想:
エジプトといえばピラミッド、ピラミッドといえばミイラ、ミイラといえば包帯、このフォーマットを最初に取り入れたのが「ミイラ再生」です。
しかしただ単にミイラが復活する、というだけでなくそのミイラが生前にどんなことをしたのか、という点にまで掘り下げたことは評価できるポイントです。
この映画はのちに「~3」まで作られましたがその都度演出もパワーアップしていることから監督がこの映画をいかに大切に考えてメガホンをとっているか、ということがよくわかるようになっています。
さて、この映画の主演ブレンダン・フレイザーはこの後も「センター・オブ・ジ・アース」や「GIジョー」などアクション映画の出演が続きアクションスターの仲間入りを果たしています。
彼の今後にも注目したいところです。