・あらすじ:
エリートFBI捜査官のユタは、ベテラン捜査官のパパスとともにロサンゼルスで頻発している銀行強盗の事件を追っていた。
パパスは銀行を襲撃していた犯人はサーファーではないかと推理、そこでユタはサーファー未経験者としてサーファー仲間に潜入する。
そこでユタは女性サーファーのタイラーと知り合い、彼女のボスであるボーディを紹介される。
ある日ユタは自分に絡んできた悪質なサーファーを銀行強盗の犯人と考え彼らのアジトを急襲するが、彼らは銀行強盗ではなく麻薬密売組織だった。
さらに麻薬密売組織に潜入していた捜査官がいたものの、ユタたちの突入で捜査も台無しになってしまう。
その後ユタたちは、銀行強盗の犯人が夏の間しか襲撃をしていないことに気づき、銀行への張り込みを始める。
やがてユタは、銀行強盗のグループがサーファーであるボーディの一団であることを突き止めるのだが…。
・見どころ:
FBI捜査官ユタを演じるのは、まだブレイク前のキアヌ・リーブス。
ユタと対決する強盗団のボスに「ゴースト/ニューヨークの幻」などで印象的な演技を見せてくれたパトリック・スウェイジ。
片やフレッシュなエリート、片やギラギラとした欲望を露わにするサーファー、と実に対照的な二人が画面狭しと暴れてくれます。
サーファーが銀行強盗という設定はなかなか面白い設定ですが、それに「潜入捜査」という要素を加えることでさらに面白さをパワーアップさせることに成功した作品です。
・感想:
この映画を見ようと思ったきっかけは「X-ミッション」という映画です。
アスリート強盗集団に潜入する捜査官という設定のこの「X-ミッション」は、かつてキアヌ・リーブスが主演をしたこの「ハートブルー」のリメイク作品です。
もちろんリメイクされているのはあくまでも潜入捜査とアスリート犯罪集団という設定のみであり、細部や脚本は全く異なります。
後に「マトリックス」や「スピード」でアクションスターとしての地位を確立するキアヌ・リーブスですが、この頃既に将来のアクションスターとしての
活躍を予見させる活躍を見せてくれます。
キアヌ・リーブスのすごいところはただのアクションがうまい役者というだけでなく、様々な役を柔軟にこなせるという点にあります。
この「ハートブルー」をはじめとしてアクション映画に多数出演していますが、それと同じ数だけの様々なジャンルの映画に出演していることからも、彼が優秀な役者であることの証明といえるでしょう。