・あらすじ:
ボクシング世界ヘビー級タイトルマッチでアポロとの15ラウンドの死闘を戦い抜いたロッキー。
かろうじてベルトを守ったチャンピオンのアポロだったが、最後までリングに立っていたロッキーを称える世間の声は日増しに強くなっていく。
だがロッキーはこの試合を最後にリングから降りることを決意し、恋人エイドリアンと結婚して新居を構えることになった。
ところが新生活への決意もつかの間、新しい仕事はうまくいかず、結局自分にはボクシングしかないとロッキーは考え始める。
ロッキーを再びリングへ上げたくないエイドリアンやトレーナーのミッキーは現役復帰に反対、仕方なくロッキーはジムで働くことになった。
一方チャンピオンのアポロはロッキーとの再戦を熱望、再びリングに上がるように挑発する。
その言葉に奮起したロッキーは、再びミッキーとともにトレーニングを開始、アポロとの再戦に闘志を燃やすのだが…。
・見どころ:
ロッキー2では、より深みを増した人間ドラマが展開します。
この映画ではトレーナーのミッキーや愛妻エイドリアンをはじめ「ロッキー」シリーズおなじみのメンバーがそれぞれの気持ちを吐露しつつロッキーを応援するということになりますが、見逃せないのがライバルのアポロの存在です。
前作で死闘の末に王座を守ったものの、世間の目はそうは思っていないことに腹立たしく感じたアポロ、彼がロッキーとの再戦を企てることからこの映画は始まります。
ロッキーとの再度の死闘の末にとうとうチャンピオンの座から陥落してしまうものの、ロッキーとの間には熱い友情が芽生えるという展開も含め、この映画の本当の主役はアポロではないでしょうか。
というわけで、この映画はぜひアポロの動向に注目して見ていただきたいところです。
・感想:
ロッキーを語る上で欠かせない存在といえば、やはりライバルのアポロでしょう。
折しも今年の年末にロッキーの新シリーズ「クリード」が公開されますが、この映画はアポロの息子が主人公となっています。
この映画「ロッキー2」でロッキーに負けてしまうことからアポロ自身はあまり「チャンピオン」というイメージはないのですが、実は
彼への挑戦が「ロッキー」シリーズの始まりだったんですね。
その後ロッキーの前にはクラバーやドラゴなど様々な対戦相手が登場しますが、やはりロッキーの終生のライバルといえばアポロなのではないか、そう思いながらこの映画を見ました。