・あらすじ:
青雲の志を抱いて田舎から上京してきた青年ダルタニアンは、ひょんなことから「三銃士」のアトス・アラミス・ポルトスの3人と決闘をするはめになる。
しかし決闘の直前に役人の護衛兵が乱入、フランス国王の権力をねらうリシュリュー枢機卿の配下であるロシュフォールと対峙するダルタニアン。
ダルタニアンは三銃士と共闘し、護衛兵の撃退に成功する。
その様子を見ていた王妃の侍女コンスタンスは、ダルタニアンに王妃の首飾りが盗まれたことを告げる。
その背後にリシュリューの企みがあることを知ったダルタニアンと三銃士は、首飾りの奪還のために旅立つのだった。
・見どころ:
この映画は、アレクサンドル・デュマの「三銃士」をベースとしていますがストーリーについては全く別物と考えておいたほうが良いでしょう。
そもそもあの時代に人を乗せて空を飛ぶようなテクノロジーはありませんので、この段階で完全にファンタジー映画です。
しかし、こうした時代考証をこの映画に求めるのは野暮というものでしょう。
この映画で見ておきたいのは、主人公であるダルタニアンと三銃士ではなく、敵陣営です。
ダルタニアンたちと敵対する悪女ミレディ役には「バイオハザード」シリーズでおなじみのミラ・ジョヴォヴィッチ。
ドレスを着た状態でのアクションシーンなど、「バイオハザード」とはまた違った系統のアクションを今作でも見せてくれます。
また、敵陣営のボス格であるバッキンガム公爵には「パイレーツオブカリビアン」シリーズなどのオーランド・ブルームを配しており、こちらも一本筋の通った骨太の演技が楽しめます。
もちろんこの映画のジャンルはアクション映画なので、三銃士たちの剣を使ったアクションシーンも見応え十分なものに仕上がっており、よけいなことを考える暇もありません。
・感想:
ミラ・ジョヴォヴィッチのアクション目当てで見ることを決めたのですが、実際のところ「バイオハザード」のように全編動き回っているというわけではありませんでした。
もっとも、この映画の主演は彼女ではなくローガン・ラーマンなので主演を食ってしまわないような配慮をしていると考えるとむしろこのくらいがちょうど良いのかもしれません。
それでもかなりのハードアクションであることに変わりはありません。
ただでさえ彼女の存在感がありすぎるため、これ以上やると本当に「主演:ミラ・ジョヴォヴィッチ」になってしまうので、やはり監督の判断は正しかったといえるでしょう。