・あらすじ:
刑務所に連行されてきた一人の男・ブレスリン。
実は彼は刑務所にわざと収監されたあと脱獄し、その刑務所の問題点を指摘する「刑務所コンサルタント」だった。
そんなブレスリンにある刑務所の調査依頼が入る。
仕事を引き受けたブレスリンだったが、その刑務所はブレスリンのレポートをもとに作り上げた「究極の刑務所」だった。
脱獄不可能な刑務所でブレスリンに接近する謎の男ロットマイヤー。
彼の正体と目的は何か、そしてブレスリンはこの刑務所から脱獄できるのか!
・見どころ:
この映画の見どころは、なんといっても二大アクションスター、
シルベスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーの共演にあります。
この作品の前にも「エクスペンダブルズ」での共演経験のある二人ですが、本格的に共演するのはこの映画が初めてです。
二人とも肉体的には全盛期を過ぎているにもかかわらず、アクションシーンは迫力満点、序盤に二人の殴り合いシーンがあるのですが、
かつてスタローンとシュワルツェネッガーのアクション映画を見たことがある人であれば必ず拳を握ることでしょう。
アクションスターの共演ということでどうしてもストーリーは大味になりがちですが、脚本・演出ともに緻密に練り上げられています。
刑務所長役をジム・カヴィーゼルが好演しており、こちらも注目の役者さんです。
・感想:
この映画はアクション映画ではあるとともに「脱出」映画です。
似た映画のタイトルにスティーブ・マックィーンの名作「大脱走」がありますが、あちらが純然たる戦争映画であるのに対し、こちらは完全なアクション映画、
それでいて脱出までの計画を立てるシーンはただの肉体派ではないスタローンとシュワルツェネッガーの魅力をたっぷりと楽しめました。
惜しむらくは、この共演をせめて90年代に見たかったかな、ということ。
もっといえば二人の全盛期の80年代に見られれば最高だったのですが、そこはそれ、ライバルだった二人がガッツリとタッグを組むのを見られる、これはそんな映画です。
一時期スタローンとシュワルツェネッガーは仲が悪いような報道がありましたが、現在ではお互いに認め合う親友同士の関係なのだとか。
そもそもこの映画はスタローンがシュワルツェネッガーに「一緒にやろう」と持ちかけた作品といわれています。
本当に仲が悪ければ一緒に共演なんかしないでしょうし、私生活でも本当に親友と呼べる間柄なんですね。