・あらすじ:
ジョン・スミス大佐率いる特殊部隊「Aチーム」は湾岸戦争で活躍した歴戦の勇士たちだ。
イラク戦争で再度応召された彼らだったが、バグダッドでゲリラがUSドルを偽造しているとの情報を得る。
そこで彼らは上官の命令でゲリラを撃つが、その作戦の直後に上官が爆死してしまう。
結果として上官殺害と偽造紙幣の濡れ衣を着せられたAチームは当局に逮捕、懲役10年の刑に処せられるもすぐに脱獄。
そして自分たちを陥れた謎の敵に対し追撃を開始する。
・見どころ:
この映画の見どころは、かつてテレビシリーズで大活躍した「特攻野郎Aチーム」を見事に21世紀によみがえらせたキャスティングと演出にあります。
特にB.Aバラカス役のクイントン・ジャクソンはかつてのオリジナルメンバーであるミスターTに生き写しで、よくもまぁこんな人を連れてきたと感心するほどです。
また、オリジナル版がベトナム戦争で活躍したという設定であるのに対し時代背景を考慮してこの映画では湾岸戦争で鳴らしたという設定になっているのも面白いところです。
バラカス以外のキャスティングも実に見事で、あの当時テレビシリーズを見ていた人にとっても見応えのある映画になっているのではないでしょうか。
余計なことを考えずにスカッとしたアクションを見たい人にとっておすすめの作品です。
・感想:
この「特攻野郎Aチーム」が日本でもテレビで放映されていたのは80年代の話です。
現在でも様々な海外ドラマが日本でも放送されていますが、そのネーミングのインパクトも相まって彼らの活躍を覚えているという人も多いのではないでしょうか。
さすがに「コング」や「クレイジーモンキー」という名称は出てきませんが、それでも当時の雰囲気を再現するにはバッチリな展開です。
この手の映画を見て思うのは、アメリカは本当にリメイクやリブートが上手だな、ということです。
当時をそのままやるのではなく、うまく現代風にアレンジして再現する。
これこそが本当の意味でのリメイクであり、リブートであるということがこういう映画を見るとよくわかります。
「スパイダーマン」なんか何回リブートしてるのかわからないぐらい再構築されていますが、それでもそれぞれの作品にファンがつくのはやはり作り方にこだわりがあり、作り手側もそのこだわりを形にする努力をしているからでしょう。
この「特攻野郎Aチーム」についてもそのこだわりが十分楽しめる映画となっています。