・あらすじ:
新進気鋭の女流作家、バーバラ・ノヴァクは、「恋は邪魔者」という恋愛指南書でベストセラー作家の座を狙っていた。
「恋は邪魔者」とは、その名の通り恋愛を否定する女性をターゲットとしたものであり、バーバラにはテレビ取材の話が舞い込んでくる。
そんな彼女を恋に落とそうと、男性誌のジャーナリストであるキャッチャー・ブロックが近づいてきた。
実は、バーバラがテレビ取材において名うてのプレイボーイでもある彼を非難したことでニューヨーク中の女性から「目の敵」にされてしまったことを恨み、
バーバラの説を否定するために近づいてきたのである。
しかし、そんな中キャッチャーは本当にバーバラに惹かれ始めるのだった。
・見どころ:
この映画の最大のポイントは、2大スター、ユアン・マクレガーとレニー・ゼルウィガーの競演にあります。
ユアン・マクレガーといえば「スターウォーズ新三部作」のオビ=ワン・ケノービ役で一躍スターダムにのし上がった俳優であり、対するレニー・ゼルウィガーも「シカゴ」をはじめ様々な話題作に出演し続ける演技派女優です。
この映画は2003年の公開ではありますが、この段階で既にスターとなっていた二人がこれでもかといわんばかりに軽快なかけあいを見せてくれます。
そんな二人がラブコメディの主役というわけですから、面白くないはずはありません。
また、ユアンとレニーのノリノリの演技だけでなく60年代を舞台にしただけあってポップな色彩に満ちた舞台装置も見どころのひとつです。
エンディングももちろんハッピーエンドなので安心して見ていられる「ラブコメの教科書」のような映画であるといえるでしょう。
このエンディングについてもサプライズが用意されていますのでこの点も正しい王道ラブコメ展開として記憶にとどめていただきたいところです。
・感想:
とにかくレニー・ゼルウィガーがキュート!
そしてユアン・マクレガーがカッコイイ!これに尽きます。
特にレニーは新進気鋭の作家らしく次々に衣装を着替えてくれますので、さながら着せ替え人形のようにめまぐるしく変わる衣装を楽しむの一興でした。
もうひとつ特筆すべきはその音楽でしょう。
舞台設定は60年代ということであり、おそらくその時代をリアルタイムで知っている人はスタッフにはいないと思われますが、それでももしかすると本当にこんな時代だったのかもしれないと思わせる音楽はまさに妙手です。
脚本と演出、そして音楽が見事に合致した傑作でした。