今から20年ほど前は、映画を家で見るための方法は金曜ロードショーなどのテレビ番組で放送されるのを待つか、
あるいはVHSのビデオをレンタルするといった方法が主流でした。
中にはLDというものもありましたが、こちらは値段が高価なこともあり、
一般的な家庭に普及しているものではありませんでした。
翻って現在ですが、家庭で視聴するための方法としてはDVDまたはブルーレイが中心となっており、
かつてのVHSビデオやLDは姿を消しています。
ディスクメディアになったメリットとして、メーカー側でのプレスや量産が容易という点が挙げられます。
そのため、VHSビデオやLDではメディア化することができなかった作品なども
多数DVDやブルーレイ化されており、より多くの人の目に触れる機会が増えています。
では、実際に見るならDVDとブルーレイどちらがおすすめでしょうか。
・画質にこだわるならブルーレイがおすすめ
もともとブルーレイは、DVDの次世代規格としてスタートしたものです。
そのため、画質などの面においてはDVDよりもはるかに高画質なものとなっており、
いわゆる「デジタルリマスター版」と呼ばれる作品ではその美しさはDVDとは比較にならないほどです。
特に大画面テレビで試聴できる環境があるなら、ブルーレイの美しさを十分に堪能することができるでしょう。
とにかくきれいな画質で見たい、ということであればブルーレイが最適です。
・旧作の視聴やコレクションの統一感で選ぶならDVD
DVDのメリットは、「再生できるプレイヤー」が多いという点です。
現在普及しているほとんどのプレイヤーはもちろん、
ゲーム機やPCでも再生することができます。
そのため、手持ちのDVDを友人に貸した場合でも「見えない」ということは基本的にはありません。
持ち運びできるポータブルタイプのプレイヤーも様々な種類が発売されていますので、
場所を選ばずに楽しむことができるのもDVDのメリットです。
また、DVDとブルーレイとではそのジャケットのサイズやデザインが微妙に異なります。
DVDでしかメディア化されていない作品もあること、
そしてそれらの作品を並べた場合の統一感などを考えるとDVDを選ぶ意義は大きいといえます。
確かに画質の面においてはブルーレイに劣るものの、
安価で映画を楽しむことができるのもDVDならではのメリットといえるかもしれません。