・あらすじ:
銀行員のサムは恋人であるモリーと幸せな日々を過ごしていた。
ある日モリーはサムに「結婚したい」という自分の気持ちを打ち明ける。
その答えに悩むサムだったが、「愛している」というモリーの言葉に対して「同じく」と応えるのだった。
その直後、ひとりの暴漢がサムを襲う。
乱闘の末に逃亡する暴漢だったが、その際に暴漢が持っていた拳銃が暴発し、サムは死んでしまう。
ゴーストとなったサムはモリーの住むアパートに共に戻ってくるが、モリーには自分の姿は見えない。
暴漢がモリーの命を狙っていることに気づいたサムだったが、その事実をモリーに伝えようとするもゴーストであることからモリーに伝えることができない。
果たして、サムはモリーに彼女の危機を伝えることができるのか。
・見どころ:
この映画はパトリック・スウェイジとデミ・ムーアのダブル主演であり、当時20代のデミ・ムーアがその美しい演技を見せてくれます。
かたやパトリック・スウェイジは「アウトサイダー」や「ダーティ・ダンシング」といった青春映画でキャリアを積んできた俳優であり、そのワイルドなキャラクターと繊細なゴースト役とのギャップが楽しい映画です。
楽しい、といえばもうひとつ忘れてはならないのが霊媒師オダ・メイを演じたウーピー・ゴールドバーグでしょう。
事件で目の前で恋人が殺されてしまう、という極めて重いシチュエーションをもった映画でありながら、どこかコミカルなイメージがあるのは、稀代のコメディエンヌ、ウーピー・ゴールドバーグの演技によるところが大きいといえます。
後に名作「天使にラブソングを…」でスターダムになる少し前の出演作として、彼女の隠れた名作と評価する向きも多い本作は、ただのファンタジー映画の枠に収まらない様々なエッセンスで満ちています。
・感想:
この映画は、やはりなんといってもウーピー・ゴールドバーグ、彼女の映画です。
確かに主演はパトリック・スウェイジとデミ・ムーアではありますが、この映画が今なお名作として評価されているのは、ウーピー・ゴールドバーグと主題歌
「アンチェインド・メロディ」のおかげと言っても過言ではありません。
それほどウーピー・ゴールドバーグの存在感は他を圧倒しています。
とにかく彼女が出るだけで感じられる安心感は当時20代のデミ・ムーアではとても出せないものです。
というわけで、ウーピーの楽しい演技が見たいという人は「天使にラブソングを…」を見る前にまずこちらから見て下さい。