・あらすじ:
1963年のハロウィンの夜、イリノイ州ハドンフィールドで殺人事件が起こる。
殺されたのはマイヤーズ家の長女・ジュディス、そして犯人は彼女の弟で6歳のマイケルだった。
マイケルはすぐに精神病院に入院することになり、彼を診察したルーミス医師はマイケルが善悪の判断ができない極めて危険な患者であると診断する。
それから15年後、21歳になったマイケルは病院から突如脱走、ハロウィンマスクとナイフを手に入れた彼は自身の妹であり高校生であるローリーの命を狙う。
そんなマイケルをかつての担当医・ルーミスが追う。
・見どころ:
この映画に登場する殺人鬼・マイケル(ブギーマン)は、他のホラー映画のキャラクターであるジェイソンやレザーフェイス同様にマスクをかぶっています。
そもそもこの映画の舞台となるのがハロウィンであることから、街中は仮装した人であふれており、マイケルが変なマスクをかぶっていても「仮装」で片付けられてしまう。
日常のなかに不審者がまぎれこむというなんとも不気味な場面が展開されます。
そんなマイケルですが、ジェイソンやレザーフェイスなどと異なりマスクの下の素顔は決して奇形の醜い顔というわけではありません。
むしろいたって普通の顔をしていますが、素顔になっても「表情」というものが皆無なため、それがまたマイケルの不気味さを際立たせています。
マスクをかぶっているため表情が見えないうえ、マスクをとっても表情がないマイケルという設定は他のホラー映画のキャラクターと比べても特異な存在ではないでしょうか。
言葉も一切話すことなく、ただ淡々と殺人に明け暮れるマイケルですが、その殺人には一定の目的があり、自身の出自であるマイヤーズ家の血脈を根絶することがひとつのテーマとなっているようです。
・感想:
この映画は「13日の金曜日」や「エルム街の悪夢」と同様に数多くの続編が作られシリーズ化されましたが、シリーズを追うごとに少しずつインパクトが下がってきたような気がします。
これは「13日の金曜日」がシリーズが進むごとにパワーアップしていったことと真逆であり、「ハロウィン」については第一作が最も強烈な印象を残した作品といえます。
ちなみに、私はこの映画で初めて「ハロウィン」という言葉を知ったので、本当なとても恐ろしいイベントなのではないかと思っていました。
不審者が堂々とまぎれることができるこのイベント、ある意味考えものです。