・あらすじ:
高校一年の美嘉は夏休みを前に携帯電話を落としてしまう。
友人の亜矢に自分の携帯電話に電話をかけてもらい、図書室で携帯電話を発見するがその着信は亜矢からではなく見知らぬ男性からだった。
やがて見知らぬ男性からの電話やメールが毎日のように届くようになり、美嘉は少しずつその相手が気になり始める。
始業式の日になり、美嘉はその相手あるヒロと出会う。
金髪であるという個性的な外見に最初は戸惑う美嘉だったがヒロに惹かれていき、いつしか二人は付き合うようになった。
やがて美嘉はヒロの子供を妊娠する。
不安を抱えながら告白する美嘉に、ヒロは「子供を産んで欲しい」と告げ、高校をやめて働くことを決意。
そんなある日、ヒロの元彼女である咲が美嘉の前に現れる。
毅然とした態度で咲と対峙する美嘉だったが咲に突き飛ばされ、それが原因とんなって二人の子供は死産してしまう。
しかし、それから時が経ちヒロは美嘉に対して冷たい態度で接し始め…。
・見どころ:
この映画の見どころはズバリ、新垣結衣にあります。
もともとは「ケータイ小説」が原作というあたり時代の流れを感じさせますが、ストーリーとしても「純愛」と呼ぶには衝撃的な数々の設定が登場する、
このあたりも時代の流れが感じられます。
ある意味「新時代のラブストーリー」といえるかもしれませんが、それは三浦春馬・新垣結衣のコンビだからこそ幅広い層の鑑賞に耐えうるものに仕上がっているといえます。
また、この映画の隠れた見どころとして、新垣結衣演じる主人公の美嘉の友人亜矢役で若き日の波瑠が出演しているという点があります。
今でこそ「朝ドラ」のヒロインとしてブレイクしている彼女ですが、この当時は新垣結衣のいち友人役でしかないという点を考えると、ここにも時代の流れを感じさせるのです。
・感想:
もはや自身が「高校生」という年齢でも立場でもないせいか、感情移入することはほぼ不可能な映画でした。
逆に感情移入することができたのがヒロと美嘉の両親の立場です。
よもや自分の子供が10代で妊娠するなどという状況になるとは思いもよらない彼らの両親の気持ちはいかばかりでしょうか。
そのうえ責任をとって働くと言い放つ自分の子供。
いやいや責任て、まだ10代のくせに何を言ってるんだ、ととにかく「親の目線」で見てしまいました。
それとともに理解のある大人になりたい、とそう思いました。
子供の未来を守るのは大人の仕事ですからね。