・あらすじ:
アメリカ海軍に所属するマーベリックは、艦上戦闘機Fー14のパイロットであり天才的な技量と直感力を持っていた。
マーベリックは相棒のグースとともにインド洋上で国籍不明のミグ28と遭遇、交戦する。
その際の戦闘記録から、マーベリックとグースは母艦に帰投後エリート航空戦訓練学校「トップガン」に送られることになる。
そこでは、航空格闘戦の技術を専門的に磨くことができる機関であり、マーベリックのもつドッグファイトの技術を見込まれてのことであった。
そこでマーベリックは航空物理学教官であるチャーリーと出会う。
チャーリーは自身にとって専門分野でもあるミグ28と交戦しその機体を間近で見ているマーベリックと急接近、いつしか教官と生徒という立場を越えて恋愛関係へと発展する。
トップガンの教官であるヴァイパーや、ライバルであるアイスマンとのしのぎを削る日々の中、ある日マーベリックは訓練における不慮の事故で相棒のグースを死なせてしまう・・・。
・見どころ:
この映画はトム・クルーズのまぎれもない出世作です。
と同時に、ヴァル・キルマー、メグ・ライアンなど数々の若手俳優を輩出した映画としても知られています。
また、この映画には戦闘機や航空母艦が多数登場しますが、製作においてはアメリカ海軍の全面協力のもと撮影が行われています。
中でも実際の戦闘機を使用してのドッグファイトシーンは迫力の一言であり、トム・クルーズの野性味あふれる演技とあいまって見応え充分なシーンに仕上がっています。
それでいて出演者の若さがぶつかりあう青春群像としても楽しめますので、ただの戦闘機映画で収まっていないところがこの映画を名作たらしめているといえるでしょう。
・感想:
この当時のトム・クルーズといえば「カクテル」や「ハスラー2」などアイドル的な人気が高かった時期でもあります。
確かに若々しさと荒々しさが同居するこの頃のトム・クルーズは、男性から見ても憧れるカッコ良さに満ちています。
そんなトム・クルーズのカッコ良さを遺憾なく楽しめる本作ですが、この映画ではもう一人ヴァル・キルマーにも注目して見ました。
彼は後に「バットマン・フォーエヴァー」などで活躍することになりますが、この当時はまだ駆け出し俳優の一人です。
彼の演じるアイスマンもトム・クルーズの演じるマーベリックとはまた違ったカッコ良さがあり、ヴァル・キルマーのファンならぜひともおさえておきたい作品ではないでしょうか。