・あらすじ:
ルーヴル美術館の館内で館長のソニエールが銃弾を受けて殺害された。
その遺体の姿はダ・ヴィンチの「ウィトルウィウス的人体図」を模した状態だったが、さらに奇怪なことにその状態は被害者であるソニエールが自ら表現したものだったことが判明する。
ハーバード大学で教鞭をとるロバート・ラングドン教授はフランス警察からの協力をうけファーシュ警部と共に殺害現場を検証するもソニエールの意図を見つけることはできなかった。
そんな折現場にやってきた暗号解読官のソフィーはロバートがこの事件の容疑者である事実を伝える。
事件当日ソニエールと会う約束をしていたロバートだったが、ソニエールの孫でもあるソフィーは、そのロバートに遺志を託すように祖父から言われてきたのだという。
ロバートは再び現場へ赴き、ソニエールが残したメッセージを確認、そこでダ・ヴィンチの名前と絵の裏に隠されたカギを発見することになる。
ロバートとソフィーはかろうじてフランス警察をかいくぐってルーヴル美術館を脱出、真実を追う決意をするが、そんな2人をファーシュ警部が追いかける。
・見どころ:
ダ・ヴィンチ・コードとは「ダ・ヴィンチの暗号」という意味であり、数々の名作に残された彼の暗号をたどりながらストーリーが進行します。
この映画のひとつのテーマは「キリストの子孫」です。
イエス・キリストは今なお神聖視される存在であること、世界的に権威づけられている「教会」という存在にとって「キリスト」が触れ得ざるものであることからストーリーはさらに複雑なものとなっています。
この物語ではそんなキリストの血を受け継ぐ人物が登場しますが、実際にそんなことがあるかどうかはともかくとして、非常にミステリー性の高い作品として仕上がっています。
・感想:
個人的にはそれほどファンというわけではないのですが、なぜか見る映画によく出てくるのがトム・ハンクスです。
それだけ彼がジャンルを問わず様々な作品に出演していることの証明でもあるのですが、同時にそれだけ様々な作品で「必要とされている」とも考えることもできます。
映画俳優というものは出演オファーがなければ映画に出ることはできませんので、それだけ多くのオファーがトム・ハンクスという役者にあるといえるでしょう。
ミステリー色の強いこの映画ですが、子を思う親の気持ちなど多角的なテーマで描かれており、年齢を問わず多くの人に楽しめる映画となっています。