・あらすじ:
新世紀の初頭、ある国である法案が可決された。
新世紀教育改革法、通称「BR法」と呼ばれるこの法案は、年に一度隔離された無人島で全国の中学から選ばれた1クラスに制限時間の3日間で最後の一人になるまで「殺し合い」をさせるというものである。
この殺し合いゲームに選ばれたのは岩城学園中学校3年B組の生徒たち。
彼らは元担任であるキタノから食料と武器を渡されゲームに臨むことになる。
望むと望まざるとにかかわらず否応なくゲームに参加させられる生徒たちは様々な行動に出る。
ゲーム通りに友人たちと殺しあう者、ゲームで生き残ることを放棄して愛する者とともに死を選ぶ者、そして力を合わせて島からの脱出を目指す者・・・。
そんな中、参加者の一人であり、孤児院出身の七原秋也は、同じ孤児院で育った親友である国信が好きだった女子生徒・中川典子を守るためゲームを戦い抜くことを決意する。
だがそれは、とてつもなく困難な戦いでもあった。
・見どころ:
この映画は「中学生が殺し合いをする」という過激きわまりない内容から「R-15」(つまり出演者と同世代の中学生は見ることができない)指定の映画となっています。
現実的には、こんな中学生が殺し合う法案は可決される可能性はきわめて低いと思いますが、犯罪の低年齢化が問題視されている時代背景を考えると妙に作風にマッチしているとも考えることができます。
この映画ではBR法という法律が可決するまでの背景も冒頭で語られますが、法律ができるできないということはさておき、中学生同士が殺し合うという構造に嫌悪感を抱く人もいるかもしれません。
出演者には柴咲コウや栗山千明、塚本高史など、この映画の出演をきかけにブレイクした女優・俳優も少なくありませんが、それらの要素を加味しても見る人を選ぶ映画であるといえるでしょう。
・感想:
「殺し合い」という陰惨なテーマでの映画ではありますが、この映画は救いのあるラストとなっています。
それはとりもなおさず、主演の藤原竜也が最後まで人間らしい心を持ったまま戦い抜いたという点が大きいといえるでしょう。
この映画では続編としてその藤原竜也率いるテロ組織と対決する「バトル・ロワイアル2」も作られましたが、やはりストーリーの骨子がしっかりと作られている1作目の方が安定した作りになっていると感じました。
ただ、藤原竜也をはじめどう見ても「中学生」には見えないメンバーも中にはいましたが。