私が今まで見てきた映画の中で
おすすめのホラー映画をランキング形式で紹介します。
ホラー映画を見たいけれど、
何を見ればいいか分からないという場合は参考にしてください。
目次
- 1 50位:アクエリアス
- 2 49位:ブレア・ウィッチ・プロジェクト
- 3 48位:13日の金曜日PART6
- 4 47位:アイ・アム・レジェンド
- 5 46位:マニトゥ
- 6 45位:死国
- 7 44位:ミスト
- 8 43位:ヘルハウス
- 9 42位:クリスティーン
- 10 41位:悪魔の棲む家
- 11 40位:光る眼
- 12 39位:ザ・チャイルド
- 13 38位:バスケットケース
- 14 37位:ナイト・オブ・ザ・リビングデッド
- 15 36位:バタリアン
- 16 35位:サスペリア
- 17 34位:エルム街の悪夢
- 18 33位:インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
- 19 32位:スピーシーズ種の起源
- 20 31位:チャイルド・プレイ
- 21 30位:ポルターガイスト3
- 22 29位:死霊のはらわた
- 23 28位:リング
- 24 27位:ヘル・レイザー
- 25 26位:ファニーゲーム
- 26 25位:ノロイ
- 27 24位:キャンディマン
- 28 23位:アザーズ
- 29 22位:呪怨
- 30 21位:13日の金曜日PART3
- 31 20位:吸血鬼ノスフェラトゥ
- 32 19位:着信アリ
- 33 18位:インビジブル
- 34 17位:ハロウィン
- 35 16位:フランケンシュタイン
- 36 15位:13日の金曜日完結編
- 37 14位:エスター
- 38 13位:遊星からの物体X
- 39 12位:死霊館
- 40 11位:スクリーム
- 41 10位:ムカデ人間
- 42 9位:女優霊
- 43 8位:サイコ
- 44 7位:悪魔のいけにえ
- 45 6位:スペースバンパイア
- 46 5位:ドラキュラ
- 47 4位:新13日の金曜日
- 48 3位:ローズマリーの赤ちゃん
- 49 2位:エクソシスト
- 50 1位:オーメン
50位:アクエリアス
あらすじ:
ミュージカルの練習をする劇団メンバーたち。
そこへ現れるフクロウのマスクをかぶった謎の殺人鬼。
彼の手によって次々と劇団メンバーたちが凄惨な死を遂げていく。
果たしてフクロウ男の正体は、そして目的は何か。
・見どころ:
フクロウ男の正体は?と言いつつ観客には序盤で誰かわかっています。
この映画の惨殺の舞台は「劇場」という少し変わった場所であり、終盤でフクロウ男が殺害した被害者を並べて悦に浸るシーンは奇妙な美しさがありました。
もっとも、「13日の金曜日」などと比べるとやはり「二番煎じ」な感じが否めず、特にフクロウのマスクをかぶっている以外は「どこかで見たようなプロット」だったと思います。
49位:ブレア・ウィッチ・プロジェクト
・あらすじ:
1994年10月、大学の映画学科に通うヘザー、ジョシュ、マイクの3人は伝わる魔女「ブレア・ウィッチ」の伝説をテーマとしたドキュメンタリー映画を撮ることを計画する。
魔女ゆかりの土地であるメリーランド州はバーキッツビルの森に向った3人は、そこで恐怖体験をしそのまま消息不明となった。
事件から1年、彼らの残したカメラが森で発見される。
そこに映っているものとは…。
・見どころ:
素晴らしいと思ったのはこの映画の演出手法です。
さながら本当のドキュメンタリーチックに映像が流れ、見ている側もいつの間にか映画の世界に入り込んでしまう、そんな妙なリアリティが楽しい映画でした。
48位:13日の金曜日PART6
・あらすじ:
ジェイソンの恐怖におびえるトミーは、完全にジェイソンを葬ることを決意、ジェイソンが眠る墓を暴き燃やそうとする。
しかし、そこへ運悪く落雷がおこりそのショックでジェイソンが復活してしまう。
再びジェイソンの惨劇が始まった。
・見どころ/感想:
この作品からジェイソンは完全に「人間」を捨てた存在となりました。
なにしろ復活の方法が「落雷」です。
ただ、それでも「ジェイソンならありえるかも」と思わせるだけの下地があるからこそリアリティがあるのかもしれませんが。
また、この後のストーリー展開を考えるとシリーズのターニングポイントとなった一作といえなくもありません。
それを差し引いても「13金」シリーズでは最も低評価になってしまうのですが。
47位:アイ・アム・レジェンド
・あらすじ:
ニューヨークのマンハッタンでただ一人暮らす男。
彼は世界規模で大流行した疫病を逃れ、「世界最後の男」として孤独な生活を強いられていた。
だが、正確には彼の他にも生きているものはいた。
彼の愛犬と、そしてウイルスのために人外の存在「ダークシーカーズ」へと変貌をとげたかつての人間たちである。
生き残った人類へメッセージを発信しつつ、ダークシーカーズにおびえる彼に明日はあるのか。
・見どころ/感想:
一見するとアクション映画と見せかけておいて実はホラー映画だったという珍しい作品です。
ところどころ驚かせる演出やダークシーカーズとなったかつての人類の描写がホラー映画としての体裁を保っています。
それだけに少し中途半端なイメージが否めませんでした。
46位:マニトゥ
あらすじ:
サンフランシスコの病院にカレンという患者が入院してくる。
彼女は首の後ろにある腫瘍が時々動くという奇怪な悩みをいかかえていた。
実はカレンの体にできた腫瘍は400年前のインディアンの祈祷師の悪霊「ミスカマカス」だということが判明する。
カレンの恋人ハリーはインディアン祈祷師ジョンとともにインディアンの精霊「マニトゥ」の力でミスカマカスに挑む。
見どころ/感想:
「得体のしれないものが憑衣し怪奇現象を起こす」
このテーマはエクソシストなどでも扱われるものですが、本作では奇怪な腫瘍という姿で現れます。
エクソシストと同じようなテーマでありながら後半のSFチックな展開などただのホラー映画で終わらないあたり侮れない怪作といえるでしょう。
45位:死国
・あらすじ:
故郷の高知県に帰ってきた比奈子は、幼なじみの文也から同じく幼なじみだった莎代里が16歳で死んだこと、そして彼女の死にまつわる話を聞く。
莎代里の家は霊と交流をすることを生業とする家であり、彼女はその儀式のさなかに亡くなったのではないか、という。
莎代里の死の真相とは何か、そして「四国八十八ヶ所」に伝わる「逆打ち」の伝説とは…。
・見どころ/感想:
のちに「キル・ビル」でハリウッドデビューを果たす栗山千明の女優デビュー作です。
この当時から「この世のものとは思えない美しさ」として評判でしたが、本当に「この世ならざる」存在を演じていました。
四国に住んだことがある、行ったことがある人ならぜひ見ていただきたい映画です。
もちろん若き日の栗山千明を見るという意味でもOKでしょう。
44位:ミスト
・あらすじ:
ひとつの町が突如として濃い霧に中に包まれてしまう。
その町のスーパーに買い物に来ていたデビッドとその息子ビリーは、スーパーの店内に閉じ込められてしまった。
夜になると霧の中にいる謎の怪生物の襲撃が始まる。
パニックとなるスーパーの店内を離れ、デビッドは息子ビリーを連れて霧(ミスト)からの脱出を図るのだが…。
・見どころ/感想:
得体のしれない「霧」の存在と、その中にいる奇怪な生物たちの襲撃は、まさに「恐怖」の一言です。
また、極限状態に置かれた人々の描写もこの映画のもうひとつの「怖い」シーンとして仕上がっています。
もしも自分がこんな状態に置かれたら…と思うと怖くてまさに夜も眠れません。
43位:ヘルハウス
・あらすじ:
物理学者ライオネルは、ある富豪からの依頼を受けて高額な報酬と引き換えにとある屋敷の調査を依頼される。
調査内容は「その屋敷の霊現象」
さっそくライオネルは妻のアン、そして二人の霊能力者を連れてその屋敷「ヘルハウス」を訪れる。
調査を開始した4人だったが、彼らの前に奇怪な現象が次々と起こり始める…。
・見どころ/感想:
「幽霊屋敷」といえば映画というメディアができる以前より古今東西ホラーものの「基本」として使われてきたテーマです。
ホラー映画でも多くの幽霊屋敷ものが作られましたが、そのタイトルから「いかにも」な雰囲気が漂うのはこの「ヘルハウス」をおいて他にはないでしょう。
やっぱり洋館は不気味です。
42位:クリスティーン
・あらすじ:
気が弱い少年アーニーは、いつも周囲からいじめられていた。
そんな彼は、ある日1958年型プリムス・フューリーを手に入れる。
車が大好きな彼は、入手したその車に「クリスティーン」という名前をつけて整備をして可愛がる。
だがそのクリスティーンは、実は「魂を宿した車」だった。
やがて凶行と暴走を繰り返すようになるクリスティーン。
果たしてアーニーの運命は!?
・見どころ/感想:
「意志を持った車」といえば、古くは「ナイトライダー」の「ナイト2000」などのようにヒーロー然としたものが多いのですがこのクリスティーンはその反対で殺人などの凶行を平気でしでかす恐ろしい車です。
その原動力となるのが「歪んだ愛情」というわけですから、物に注ぐ愛情もほどほどにしないと、と思いました。
41位:悪魔の棲む家
・あらすじ:
新居を求めていたジョージとキャシーのラッツ夫妻は、新聞広告である格安物件を発見する。
その邸宅は、かつてそこで暮らしていた一家が長男の凶行により惨殺されたという「いわくつきの物件」だった。
果たして、その邸宅に転居してから奇怪な事件が起こり始める。
・見どころ/感想:
「ヘルハウス」と並ぶ「幽霊屋敷」ものの傑作です。
とにかく家のたたずまいからして不気味の一言です。
この映画の恐ろしいところは、かつて本当にあった(とされる)超常現象をテーマにしている、という点です。
現在であれば「そんなばかな」と思われるかもしれませんが、そうかもしれないとうっかり頷いてしまう説得力があるのもホラー映画の重要な要素でしょう。
40位:光る眼
・あらすじ:
カリフォルニア州のとある村に住む住人全員が同時に気絶するという事件が起きた。
6時間後に目を覚ますと、住人の女性全員が妊娠しているというさらに奇怪な事態へと発展。
その女性たちから生まれたのは男女同じ数の子どもたちだったが、成長するとともに不気味な「光る眼」をもち、大人たちの精神を操り始める。
・見どころ/感想:
この映画が秀逸な点は、そのラストシーンにあります。
光る眼を持った子どもたちの中で一人だけ人間の情に目覚めた少年が現れます。
しかし、果たして彼は本当に人間の仲間になったのか、それとも…という含みをもたせたラストは、ある意味ホラー映画の真骨頂といえるかもしれません。
39位:ザ・チャイルド
・あらすじ:
スペインのとある島までバカンスにやってきたトムとその妻エヴリン。
しかし、その島ではなぜか子供たちしか住んでおらず、大人の姿が全く見えない。
不審に思うトムとエヴリンだったが、やがてその恐るべき理由に気づく。
それは、子どもたちの手によって大人たちがすべて惨殺されてしまっていたからだったのだ。
・見どころ/感想:
この映画は1999年にもリメイクされましたが、やはりオリジナルの1976年版の方がはるかに恐ろしい演出となっています。
この作品が不気味なのは、なぜ子供が大人たちを襲うのか、その説明が全くされないという点です。
人間離れしたクリーチャーが出てくるわけでもありませんが、それだけに底知れぬ不気味さがある映画です。
38位:バスケットケース
・あらすじ:
場末のホテルにバスケットケースを抱えた青年・ドゥエインがやってきた。
ドゥエインにはかつてシャム双生児として結合されていた兄ベリアルがいたが外科手術によって切り離され、ドゥエインの持つバスケットケースにはそのベリアルが入っていた。
醜い容姿をもったベリアルとドゥエインはテレパシーでつながっており、手術を行った医師と実の父親を殺害してこの町へとやってきたのだった。
歪んだ兄弟愛をもった二人だったが、ドゥエインがある女性に恋愛感情をいだいたことで絆に歪みが出始める。
・見どころ/感想:
この当時のホラー映画に多い傾向のひとつに「気持ち悪いクリーチャー」が出る、というものがあります。
本作もその系譜ではありますが、かつては人間だったという点が興味深い作品です。
37位:ナイト・オブ・ザ・リビングデッド
・あらすじ:
バーバラと兄のジョニーは墓地で突如出現したゾンビの集団に襲われる。
ゾンビの攻撃を逃れ近くの民家へと逃げ込んだバーバラはそこにいた住人たちと協力して建物に立てこもるのだが、周囲はいつの間にかゾンビ集団に囲まれてしまった。
このまま建物に立てこもるのか、それとも脱出をするのか、決断を迫られたバーバラは避難所を目指して脱出することを決める。
・見どころ/感想:
ゾンビといえば「頭部破壊以外は不死身」「人間を食べる」などといったものが基本スタイルですが、そのフォーマットを確立したのがこの映画です。
これ以降作られたゾンビ映画はみなこの映画をお手本としているといわれています。
36位:バタリアン
・あらすじ:
医療会社に就職したフレディは、地下に放置されている謎のタンクから出るガスを浴びてしまう。
そのガスは、死者を蘇生させる効果をもった謎のガスだった。
ガスは運悪く降りだした雨で墓場にしみこんでしまい、土葬されていた死体が次々と土の中から蘇る。
・見どころ/感想:
ゾンビ映画の中でも特に個性的なキャラクターが登場することでも有名なのがこの「バタリアン」です。
バタリアンといえどももとは人間の死体だったはずなのですが、生前の人間の姿が全くといって良いほど想像できません。
この映画には続編も作られましたが、ストーリー展開や救いのないラストなどやはり1作目の方が優れている点が多いです。
35位:サスペリア
・あらすじ:
ニューヨークからドイツにあるバレエの名門校に入学するためにやってきたスージー。
だがそんなスージーの周囲で次々と奇怪な事件が起こり始める。
スージーの入学した学校にある秘密とは何か、恐怖の学校生活が始まろうとしていた。
・見どころ/感想:
この映画については、映画そのものの内容よりも「実際に幽霊が映り込んでいる」という点で話題になりました。
心霊特集のテレビなどでも紹介されることが多く、実際に見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。
ストーリーとしてはホラー映画のフォーマットをなぞってはいますが、基本的には平坦なものとなっています。
34位:エルム街の悪夢
・あらすじ:
高校生のナンシーは、夜な夜な見る悪夢に悩まされていた。
悪夢に出てくるのは決まって手に長いツメをつけたフレディという謎の怪人で、毎晩同じ夢だった。
そんなある日、ナンシーはあることに気づく。
夢の中で負った傷が起きても同じところに残っているのだ。
果たしてこれはナンシーの夢なのか、それとも現実なのか。
・見どころ/感想:
記念すべきフレディ・クルーガーのデビュー作です。
長い爪をもったこの殺人鬼は、この作品以降様々なシリーズに登場、作品によってはコミカルな姿も見せてくれるようになります。
フレディが本来持っていた得体の知れない怖さを味わうということであれば、この第一作がおすすめです。
33位:インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
・あらすじ:
とある建物の一室で、記者のダニエルは目の前の青年紳士へのインタビューを開始していた。
彼の名はルイ、なんとヴァンパイアだという。
ルイは今日に至るまで200年もの間生き続けており、ダニエルに対してその驚くべき半生を語るのだった。
なぜ彼は人間ではなくヴァンパイアとなったのか、彼の口から語られる「レスタト」というもうひとりのヴァンパイアの存在とは…。
・見どころ/感想:
トム・クルーズとブラッド・ピットがヴァンパイアに扮した異色作品です。
それまでホラー映画は「B級」というイメージがあったのですが、この映画を皮切りにホラー映画であっても大物ハリウッドスターが出演するケースが増えてきました。
32位:スピーシーズ種の起源
・あらすじ:
ある日宇宙の地球外生命より、ある情報がもたらされる。
それは、無限エネルギー確保が可能なメタン触媒の構造式と未知のDNA構造だった。
そのDNA情報をもとにつくられた新たな生命体は「シル」と名付けられ、急速に成長していく。
しかし、シルは研究施設を脱走、人を襲い始める。
・見どころ/感想:
この映画を一言でいえば「美女が襲ってくる映画」です。
シルを演じたナターシャ・ヘンストリッジはこの映画で「最も美しいエイリアン」と評価され、その後のシリーズにも継続して出演しています。
美女になら襲われたいと思われるかもしれませんが、本当に殺されるので個人的には遠慮したいところです。
31位:チャイルド・プレイ
・あらすじ:
死の直前におもちゃ屋に逃げ込んだ殺人鬼チャッキーが、自身の魂を人形に憑依させる。
そうとは知らずにその人形を買った少年アンディは、人形であるチャッキーが生きていることに気づくが、周囲はそのことに耳を貸そうとはしない。
やがてチャッキーの手による殺人被害が拡大していき…
・見どころ/感想:
「人形が襲ってくる」というのは、古今東西怖いホラー映画の定番ではありますが、そのひとつの流れを作ったのは間違いなく「チャイルド・プレイ」でしょう。
序盤の精神的に子供を追い詰めるシーンは見ていて本当に怖い場面ではありますが、チャッキーの言動が基本コミカルなので全体を通して「怖さ」はそれほどでもありません。
30位:ポルターガイスト3
・あらすじ:
数々の惨劇に見舞われてきたキャロル・アンは、そんな忌まわしい記憶.から逃れるようにシカゴに住む親戚一家の家に預けられていた。
しかし、親戚一家からは実際には疎ましく思われており、新しい学校でもいじめにあってしまうキャロル・アンは言いようもない孤独に苛まれる。
そこへ現れる謎の牧師ケイン。
彼はキャロル・アンを手に入れるために彼女の周囲で超常現象を巻き起こすのだが…。
・見どころ/感想:
この映画はストーリーの内容よりむしろ、キャロル・アンを演じたヘザー・オルークが撮影中に急死するといった点で話題になった映画です。
そのため、映画のサブタイトルに「少女の霊に捧ぐ」というものが加えられており、「呪われた映画」として知られています。
29位:死霊のはらわた
・あらすじ:
アッシュたち5人の若者は森の別荘で休暇を過ごすためにその地へやってきた。
しかし、別荘にある地下室で「死者の書」とテープレコーダーを発見したことで彼らの運命が一変する。
テープを興味本位で再生した彼らだったが、そこに録音されていた音声は森に封じ込められていた悪霊たちをよみがえらせる呪文だったのだ…!
・見どころ/感想:
80年代のホラー映画といえば「スプラッター」ものと呼ばれるように、血しぶきがとにかく飛び散る、そんな惨劇映画が多いのですがそのスプラッター映画の元祖ともいうべき作品です。
この映画がヒットしたことでその後続編も作られた他、リメイク作品も作られるなど息の長い作品となりました。
28位:リング
・あらすじ:
テレビ局のディレクターである玲子は、「見た人は一週間以内に死ぬ」という呪いのビデオの存在を知る。
ひょんなことから玲子もまたその「呪いのビデオ」の映像を見てしまい、離婚した元夫である竜司の協力で「呪いのビデオ」を生み出したのがかつて念じるだけで人を殺すことができたという山村貞子の怨念であることを突き止める。
・見どころ/感想:
日本製ホラー映画は「ジャパニーズホラー」として世界的にも高い評価を受けていますが、そんな「ジャパニーズホラー」の火付け役としても知られるのがこの映画です。
このシリーズに登場する山村貞子は、西洋のホラー映画のクリーチャーに勝るとも劣らない存在感と怖さを備えています。
27位:ヘル・レイザー
・あらすじ:
ある日フランクは「ルマルシャンの箱」と呼ばれる小箱を手に入れる。
それは一種のパズルボックスであり、「組み替えることで性的官能が体験できる」というものだった。
フランクはパズルを完成させることと引き換えに自身の肉体を失う。
数年後フランクの弟ラリーは妻子を連れてフランクの家へと越してきた。
そこにはかつてフランクが完成させたあのパズルボックスが・・・。
・見どころ/感想:
「ヘルレイザー」といえばあのおぞましい「ピンヘッド」があまりにも有名です。
21世紀になった現在でも定期的に続編が製作されており、リブート企画も進んでいるほどです。
ジェイソンやフレディといったホラー映画界のスターとともにピンヘッドも知名度の高いキャラクターであるといえるでしょう。
26位:ファニーゲーム
・あらすじ:
アンナとゲオルクの夫妻とその息子は休暇を過ごすために別荘にやってきた。
途中で隣人のベリンガーとそこにいる不審な2人組と会ったアンナたちだったが、そのまま別荘へ到着する。
だが、そこへベリンガー家にいた2人組がアンナたちの家にやってきてそのまま彼らの別荘に居座り続けることに。
そして、彼らは驚くべき提案をする。
「明日の朝まで君たちが生きていられるか、賭けをしないか」
・見どころ/感想:
とにかく後味の悪さときたらない映画です。
クリーチャーやモンスターが出てくる映画でこそありませんが、何ともいえない悪意が渦巻く映画であり、「怖さ」「気持ち悪さ」よりも「不気味さ」が後をひ
く映画ですので本当の意味で「閲覧注意」といえるかもしれません。
25位:ノロイ
・あらすじ:
ある日東京の一軒家が原因不明の火災で全焼した。
しかもその家に住む主人・小林の遺体が見つからないという奇怪な事件であり、小林は火災直前に居酒屋で謎のノートを渡したまま行方不明になっていた。
テレビ局のプロデューサーだった小林は、怪奇現象に対して日常的に関わるような生活を送っていたが、さらに調査を進めることで次々に衝撃の事実が明らかになっていく。
・見どころ/感想:
この映画もまた「ジャパニーズホラー」の一作として世界的に評価が高いホラー映画です。
この映画は終始「ドキュメンタリー調」でストーリーが進むため、観ている側も「本当にあったこと」のように入り込んで見てしまいます。
面白い作りの映画だと思いました。
24位:キャンディマン
・あらすじ:
大学院生ヘレンは「都市伝説」についての研究を進めていた。
ある日ヘレンは黒人居住区の「キャンディマン」の伝説を耳にする。
それは、鏡の前でその名を5回呼ぶと出現し、名前を呼んだ者を手にした鉤爪で殺してしまうという殺人鬼だった。
ヘレンはキャンディマンの伝説を信じていなかったため、鏡の前で5回その名を呼んでみることに。
しかし、その直後彼女の周囲で奇怪な殺人事件が起こり始める…。
・見どころ/感想:
この映画は差別問題をからめた珍しいホラー映画です。
「社会派ホラー映画」とでも言ったほうが良いでしょうか、「黒人社会」という少しデリケートな問題を扱いつつもホラー映画の基本はしっかりとおさえられています。
23位:アザーズ
・あらすじ:
第二次大戦中の1945年のイギリス。
夫が出征したまま二人の子供とその帰りを待つグレースの家に、ある日3人の召使が職を求めてやってくる。
子供は二人とも極度の「光アレルギー」であり彼らが居る場所は必ずカーテンで遮られた場所だった。
3人の召使が屋敷にやってきてからというもの、次々と不思議な現象が起こり始める…。
・見どころ/感想:
この映画が素晴らしいのは、「心理的」に訴えかける描写が秀逸という点にあります。
ホラー映画にありがちな出血や殺戮といった描写ではなく、主演のニコール・キッドマンをはじめとした出演者たちの表情などの演技で「恐怖」を表現している点はかなり評価できるポイントです。
22位:呪怨
・あらすじ:
夫に惨殺された佐伯伽椰子は、この世に強い怨念を残したまま今なお怨霊となってこの世をさまよい続ける。
夫を呪い殺した後の佐伯家は無人の空き家となり、その家に引っ越してきた入居者は次々と佐伯伽椰子の呪いを受けて死んでいくことになる。
・見どころ/感想:
佐伯伽椰子は、「リング」シリーズの山村貞子と並ぶジャパニーズホラーのヒロイン?であり、その恐ろしい風貌は一度見るとトラウマになることまちがいなしです。
ここまであからさまに「怖い」描写ができるのは、やはり日本人の「怖さ」に対する概念が世界的にみても突出しているからではないかと思ってしまうほどです。
21位:13日の金曜日PART3
・あらすじ:
ジェイソンによる惨劇が続くクリスタルレイクで、その付近にあるカフェの夫婦が殺害される事件が起こる。
そんな中、クリスタルレイクに数人の高校生がやってきた。
凄惨な事件が起こるという噂のクリスタルレイクではあるが、そんなものは噂にすぎないと一笑に付すメンバーたち。
しかし、そこには既にジェイソンが潜んでいることに気づいていなかった。
・見どころ/感想:
ジェイソンといえばトレードマークとなるのがあのホッケーマスクですが、今回からそのマスクをかぶることになります。
ホッケーマスクそのものはクリスタルレイクに来ていた高校生メンバーの私物なのですが、それ以降のシリーズでもかぶっていますのでよほど気に入ったのでしょう。
20位:吸血鬼ノスフェラトゥ
・あらすじ:
ブレーメンの不動産屋のフッターは、ドイツのウィスボルクに土地を探しているオルロック伯爵という人物と商談をするために彼の城を訪れる。
オルロック伯爵の城で一泊したフッターだったが、翌日彼の首筋に見知らぬ傷跡がついていることに気づく。
実はオルロック伯爵は吸血鬼であり、フッターの妻エレンに目をつけた伯爵はドイツへと上陸する・・・!
・見どころ/感想:
サイレントムービー時代のこの映画は、世界最古の吸血鬼映画といわれており、ベラ・ルゴシの「魔人ドラキュラ」よりおよそ10年ほど早い作品です。
このオルロック伯爵は貴族ではありますが普通に「モンスター」として描かれており、そこ居るだけで怖すぎる存在感が圧倒的です。
19位:着信アリ
・あらすじ:
女子大生・由美の友人たちは「死の予告電話」によって不可解な死を遂げていた。
それは未来からの発信時刻でかかってくる電話であり、その時間が来ると本当に死んでしまうというものだった。
やがて由美にもその「死の予告電話」がかかってくる。
由美は山下という男の協力を得て「死の予告電話」の真相を追いかけることになるのだが…。
・見どころ/感想:
日本においては「ホラー映画」が既にいちジャンルとなっていることもあり、メジャー級の役者が多く出演します。
この映画でも柴咲コウや堤真一といった日本を代表する俳優が多数出演しており、その後シリーズ化されています。
柴崎コウの鬼気迫る演技が見ものです。
18位:インビジブル
・あらすじ:
セバスチャン博士率いる研究者チームは、物質を透明にするという実験を続けていた。
そして、ついに透明化技術を完成させた博士は、自身を実験台として「透明人間」を作り出すことに成功する。
しかし、透明人間となったセバスチャン博士はその後自身の姿が元に戻れないことに気づく。
自分の体を鏡で見ることができないことに精神崩壊をした博士は…。
・見どころ/感想:
H.G.ウェルズの「透明人間」を原作としたこの映画では、人間が透明になっていく過程を実に斬新な映像技術で表現しています。
皮膚が消え、筋肉が消え、骨が消え…といったプロセスを踏んで透明になっていく描写は、間違いなく「透明人間」映画の中でも最高峰の演出といえるでしょう。
17位:ハロウィン
・あらすじ:
1963年のハロウィンの夜、マイヤーズ家で殺人事件が起きた。
被害者はマイヤーズ家の長女ジュディス、そして犯人はまだ6歳の長男マイケル。
そのまま精神病院で隔離されたマイケルは21歳になると施設を脱走、白いハロウィンマスクをかぶり「ブギーマン」として高校生ローリーの命をねらう。
そのマイケルを、精神病院の医師ルーミスが追跡する。
・見どころ/感想:
ホラー映画の殺人鬼といえば、どうしてもフレディとジェイソンの2強がインパクトが強すぎるのですが、本作でデビューするブギーマンも忘れてはいけません。
この映画の特徴は、シリーズ化がされても一貫した設定が採用されているという点にあります。
たまには怖いハロウィンを楽しみましょう。
16位:フランケンシュタイン
・あらすじ:
生命創造の研究に没頭する若き科学者、ヴィクター・フランケンシュタインは、ある日ついに人造人間の創造に成功する。
永遠の生命を求めるフランケンシュタインにとって、それは自らの野望実現の第一歩となるはずだったが、誕生した人造人間はフランケンシュタインの理想とするものとは程遠い存在だった。
・見どころ/感想:
「ゴッドファーザー」シリーズで知られるフランシス・F・コッポラ監督が「ドラキュラ」に続いて製作したホラー映画です。
原作に基づいてとにかく忠実に映像化しているうえ、フランケンシュタインの怪物の心情にもスポットを当てることで、これまでの「フランケンシュタイン」映画とは一線を画する作品に仕上がっています。
15位:13日の金曜日完結編
・あらすじ:
クリスタルレイクにキャンプに来ていた若者たちは、この付近に出現する殺人鬼ジェイソンの話題をもちかける。
クリスタルレイク付近に暮らす少年トミーも、そんな中に加わるが、そこへジェイソンが現れる。
次々とキャンプ場に来ている若者たちを血祭りにあげていくジェイソン。
果たしてトミーたちの運命は!
・見どころ/感想:
「完結編」と言いつつ実際にはこの後もシリーズが続いていく13日の金曜日。
しかし、その後のシリーズではジェイソンは完全に人外の存在となるので、「人間だったジェイソンの完結編」と考えるとむしろ自然な感じがします。
その後2作にわたってジェイソンと対決するトミーが初登場するシリーズでもあります。
14位:エスター
・あらすじ:
ジョンとケイトの夫婦は、子供の流産が続いたことから孤児院に相談しエスターという少女を養子として引き取ることにした。
9歳だというエスターは、あらゆることをすぐに覚える天才的な才能を持っていたが、やがて彼女は少しずつ恐るべき本性を見せ始める。
果たして彼女の正体は何者なのか。
・見どころ/感想:
この映画に登場するエスターは、基本的には普通の人間です。
ジェイソンやフレディのような人外のモンスターではありませんが、そのかわりサイコパスな人格を持っており、戦闘力も極めて高いという「どこかおかしい少女」です。
彼女の正体についてはここでは伏せますが、衝撃のラストが気になる人はぜひ御覧ください。
13位:遊星からの物体X
・あらすじ:
南極で一匹の犬を追いかけるノルウェー観測隊。
ひとり生き残ったノルウェー隊員は、しかし基地の隊長に射殺されてしまう。
生き延びたその犬はその夜怪物に変貌を遂げる。
その犬には、太古の昔に地球に降り立った宇宙生命体であることが判明、しかも取り込んだ生物に擬態し増殖することができる性質をもっていた。
・見どころ/感想:
1951年にハワード・ホークスが監督した「遊星よりの物体X」のリメイク作品です。
誰に擬態しているかわからないという疑心暗鬼とともに、見るもおぞましい怪物に変貌する恐怖が描かれています。
と同時に救いのないラストはホークス版よりもはるかに暗いものとなっており、ホラー映画の旗手ジョン・カーペンター監督の手腕が光ります。
12位:死霊館
・あらすじ:
ロードアイランド州の片田舎で一軒家を購入したペロン一家だが、引っ越してきたその翌日から怪奇現象に次々と見舞われることになる。
怪奇現象の解明を依頼されたエドとロレインのウォーレン夫妻は、この屋敷にある血塗られた過去があることを突き止める。
しかし、その屋敷の呪いはウォーレン夫妻の想像を絶するものだった。
・見どころ/感想:
この映画は「悪魔の棲む家」と同じく史実に基づいて作られています。
「そんなバカな」と思われるかもしれませんが、そういうふれこみなのですから仕方がない。
この妙なリアリティのある演出も相まって非常に怖い作品に仕上がっているのですが、ラストはハッピーエンドなのでご安心ください。
11位:スクリーム
・あらすじ:
高校生ケイシーは夜に不審な電話を受ける。
その電話の主は「クイズに答えられなければ殺す」と告げ、その直後ケイシーは惨殺される。
この事件を皮切りに、ケイシーの友人シドニーにも同様の殺人鬼が姿を見せるようになる。
果たして殺人鬼の目的はなにか、そしてその正体とは
・見どころ/感想:
「エルム街の悪夢」シリーズで有名なウェス・クレイブンの監督作品です。
「スクリーム」の殺人鬼が身につけているマスクは日本でもコスプレグッズとして人気がありますので、一度は目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
また、続編も制作されておりこの作品が高い人気があったことが伺えます。
10位:ムカデ人間
・あらすじ:
体と体の一部がつながった状態で生まれるシャム双生児。
そんなシャム双生児の分離手術で名を馳せるハイター博士は、しかしその実人間の口と肛門とを結合させて「ムカデ人間」を作り出したいという願望を抱いていた。
果たしてそこに二人のアメリカ人女性リンジーとジェニーがハイター博士を訪ねてくる。
ムカデ人間創造の願望を抱く博士のメスが光る。
・見どころ/感想:
なんともおぞましく、なんともグロテスクな映画です。
何をどうすればこんな恐ろしい発想ができるのか、ある意味ホラー映画の「極致」ともいえる作品です。
ムカデ人間という名前からして異常です。
当然ながらその気持ち悪さも極めつけなのでかなり見る人を選ぶ作品であるといえるでしょう。
9位:女優霊
・あらすじ:
駆け出しの映画監督である村井は、デビュー作となる映画を撮影中、その作品のカメラテストに際して別の映像が紛れ込んでいることに気づく。
そんな映像を撮影した覚えのない村井だったが、その映像についてはなぜかどこかで見たことがあった。
だが、その直後映画の撮影現場では次々と奇怪な現象が起こるようになる。
・見どころ/感想:
今や世界的にも有名な「ジャパニーズ・ホラー」ですが、実はそのジャンルを作ったのは「リング」ではなくこの「女優霊」といわれています。
事実、この映画には髪の毛の長い女優の幽霊が登場しますが、この幽霊がリングに登場する山村貞子の原型になったとされており、それだけのインパクトのある作品といえるでしょう。
8位:サイコ
・あらすじ:
不動産会社に勤めるOLのマリオンは、恋人のサムが経済的な理由で自分との結婚に踏み切れないことに苛立ち、会社から資金を持ち逃げする。
サムのいる町まで車を走らせるマリオンは、途中でノーマンという青年が経営するモーテルに立ち寄る。
が、そのモーテルでマリオンは何者かに襲われて絶命する。
マリオンの行方を探すサムは、マリオンの姉ライラとともに彼女の捜索を始めるのだが…。
・見どころ/感想:
アルフレッド・ヒッチコック監督のサイコホラー映画です。
厳密にはサスペンス映画にカテゴライズされる作品なのかもしれませんが、全編に漂う雰囲気からホラー映画のランキングにカウントしました。
モノクロの映像がかえって不気味さを増幅しています。
7位:悪魔のいけにえ
・あらすじ:
「墓荒らし」が頻発するテキサス州に5人の若者が車に乗ってやってくる。
途中でヒッチハイクをしている男性を乗せたが、そのヒッチハイカーは終始挙動不審な様子でついには自傷行為などで車の中が大混乱となってしまう。
若者たちはヒッチハイカーを車から降ろし、そのまま旧家の屋敷に到着するが、そこで彼らを待っていたのは想像を絶する恐怖だった。
・見どころ:
この映画には「レザーフェイス」という殺人鬼が登場しますが、とにかく残虐非道なレザーフェイスに次々と若者たちが惨殺されていくプロットはその後のホラー映画にひとつの方向性を与えたといわれています。
そのため、このレザーフェイスはジェイソンやブギーマンの「先輩」といえるかもしれません。
6位:スペースバンパイア
・あらすじ:
地球に接近するハレー彗星の探査を行っていたスペースシャトルは、彗星付近で謎の宇宙船を発見する。
その船内には人間によく似た生命体が3体眠っていたが、ロンドンに回収されたその3体のうち1体は警備員の精気を吸い取ってロンドンの町に消える。
やがて精気を吸われた警備員はバンパイアへと変貌を遂げ、次々とバンパイアの仲間を増やしていく・・・!
・見どころ/感想:
宇宙からやってきた謎のバンパイアが登場するSFホラーです。
スペースバンパイアの恐ろしいところは、精気を吸われた人間がバンパイアに変貌するという点にあり、ロンドンにどんどん犠牲者が増えていくというシークェンスはまさに地獄絵図といえるでしょう。
5位:ドラキュラ
・あらすじ:
神に背いて吸血鬼と化したトランシルヴァニアの城主・ドラキュラ。
以来400年もの間、人間の生き血を吸って生きてきたドラキュラの城にロンドンの弁護士ハーカーがやってくる。
ハーカーはドラキュラの正体を知ってしまい城に幽閉され、かわりにロンドンへやってきたドラキュラはそこで亡き妻と瓜二つの女性ミナと出会う。
・見どころ/感想:
フランシス・F・コッポラ監督がブラム・ストーカーの原作に忠実に映像化したのがこの「ドラキュラ」です。
それまでのドラキュラ映画のフォーマットはそのままに、ただ怖いだけの映画ではなくドラキュラ伯爵そのものにスポットをあてて彼の内面的な感情まで表現した映像は見事であるといえるでしょう。
4位:新13日の金曜日
・あらすじ:
ジェイソンの悪夢に今なおさいなまれるトミーは、そのトラウマから精神を病んで精神病院に入院していた。
その後青少年育成センターに移送されることになったトミーだったが、そこで新たな惨殺事件が発生する。
果たしてこの事件はジェイソンの仕業なのか…。
・見どころ/感想:
個人的には、この「新~」は「13日の金曜日」シリーズの中でも最高傑作と思っています。
前作「完結編」でジェイソンを葬った少年トミーの再登場、トミーの前に見え隠れするホッケーマスクの殺人鬼、そしてその意外な正体。
ホラー映画としての「怖さ」を保ちつつもサスペンス映画としても良質の完成度を誇る本作は、他のシリーズとは異なる赴きをもった佳作です。
3位:ローズマリーの赤ちゃん
・あらすじ:
ガイとローズマリーのウッドハウス夫妻はニューヨークのアパートに引っ越してくる。
隣人のカスタベット夫妻とも親しくなり、新生活を始めようとするローズマリーたち。
だがある夜、ローズマリーは悪魔に犯されるという夢とも現実ともつかない体験をする。
果たしてローズマリーは妊娠するのだが、おなかにいるのは…。
・見どころ/感想:
ロマン・ポランスキー監督の傑作サイコホラーです。
この映画では、本来祝福されるべきはずの妊娠が「恐怖」に変わるという逆転の発想がテーマとなっています。
生まれたのは本当に悪魔の赤ちゃんだったのか、判断は観客に委ねられることになるのですが、少しずつ精神を蝕まれていく描写は見ていて本当に恐ろしい映画です。
2位:エクソシスト
・あらすじ:
女優のクリスは、娘であるリーガンの異変に気づく。
リーガンの声は邪悪な響きをもつようになり、その形相も奇怪なものへと変貌を遂げてしまう。
娘が悪魔に取り憑かれたことを知ったクリスは、教会のカラス神父に調査を依頼、そして悪魔祓いの経験をもったメリン神父が派遣されてくる。
リーガンを悪魔から救うためメリン神父の戦いが始まった。
・見どころ/感想:
この映画をきっかけとして「オカルト映画」ブームが巻き起こったとされるほどの、伝説的な映画です。
映像表現などはやはり現在の作品には及ばない部分こそあれ、その演出や画面に漂う雰囲気などは今でも十分「怖い」作品に仕上がっています。
1位:オーメン
・あらすじ:
アメリカの外交官であるロバート・ソーンは孤児の少年を養子として引きとり、ダミアンという名前をつけて育てることになる。
だが、その後ダミアンの周囲で次々と奇怪な事件が起こり始める。
ダミアンの正体を探ろうとした者は謎の変死を遂げ、ついにはロバートの妻をも命を落としてしまう。
そして、ロバートはダミアンの恐るべき正体を知る。
・見どころ/感想:
とにかく容赦のない惨殺描写が秀逸な映画です。
おそらく今この映画が劇場で公開されるとなれば間違いなくR-15指定ではないかと思われるほど、この映画の描写は頭抜けています。
それでいて、ロバートを演じるグレゴリー・ペックの重厚な演技も重なりホラー映画らしからぬ「格調高さ」も伺える名作です。