・あらすじ:
人工衛星が南極で巨大な熱反応を確認した。
その熱反応の正体が南極地下に眠る巨大な遺跡であることを突き止めた巨大企業ウェイランド社の社長ビショップは、考古学や兵器のエキスパートなど各分野の
プロフェッショナルたちで構成された調査チームを派遣する。
遺跡に潜入した調査チームだったが、突如として活動を開始した遺跡の罠にかかりメンバーは散り散りになってしまう。
実はこの遺跡は、異星人であるプレデターが成人儀礼のためにもうひとつの異星種族であるエイリアンと命をかけて戦うためのステージだった。
プレデターとエイリアン、2つの異星人の死闘に巻き込まれる調査チーム。
果たしてこの遺跡から脱出することはできるのか。
・見どころ:
「エイリアンvsプレデター」というタイトルは、この映画が初出ではありません。
日本ではカプコンのゲームのタイトルなどで90年代からその名を知られています。
その「エイリアンvsプレデター」が本場ハリウッドで映画化ということで、圧倒的な迫力とクオリティをもって描かれています。
エイリアン狩りがプレデターの「成人儀礼」という設定もさることながら、プレデターのもつ超兵器の数々が対エイリアンとしても有効であることなど、戦闘アクションの描写は素晴らしいの一言です。
また、人類に文明を授けたのは異星人プレデターであるという説の展開や、「エイリアン」シリーズに登場するウェイランド社のルーツについての描写など、単なるアクション映画とは異なる側面も楽しむことができます。
・感想:
この映画が公開されると聞いた時、最初に思ったのは「プレデター不利」ということでした。
これはそれぞれの戦績からですが、シュワルツェネッガーはともかく「プレデター2」でダニー・グローバーにすら勝てなかったプレデターが、エイリアンには勝てないだろうと思ったからです、
その結果勝敗はどうだったのかといえば、プレデターの強さというのは対エイリアンであっても何ら問題がないことが証明されました。
この映画のヒントとなったのは、先述の「プレデター2」のラストでプレデターの宇宙船内部にエイリアンの頭骨とおぼしきものが飾られていた、という点にあります。
あのエイリアンに本当に頭骨などというものがあるのかどうかはともかく、「エイリアン狩り」が成人儀礼であるというあたり、やはりプレデターは戦闘民族なんだということが強調された映画でした。
もちろん内容的には少し首をかしげるシーンも無いではありませんが、十分楽しめる内容です。