・あらすじ:
未来から来たターミネーターの攻撃をからくも生き延びたサラ・コナーはのちに訪れる最終戦争「審判の日」を回避するために活動を進めていたが精神病患者である疑いをかけられて精神病院に隔離入院させられていた。
サラと未来から来た兵士カイルとの間に生まれたジョンは養父母に引き取られていたが、そんなジョンの前に再び未来から2体のターミネーターが送り込まれてくる。
1体は10年前にサラの前に現れたのと同じタイプの「T-800」、そしてもう1体は液体金属の体をもった新型ターミネーター「T-1000」だった。
T-800は未来のジョンによってサラとジョンを守るためにプログラムされていたが、T-1000は執拗にサラとジョンを追跡してくる。
果たして未来を変えることはできるのか、それとも…。
・見どころ:
ターミネーターの生みの親でもあるジェームズ・キャメロンが関わったのはこの「T2」までであり、この映画の公開当時は非常に期待感が高まっていました。
当時「続編に名作なし」という風潮が映画界全体にあり、人気が出たために続編が作られるごとにその作品のパワーがダウンしていくのは映画の常でしたが、この「T2」は初めて「続編が一作目を上回った例」として多くの観客を魅了したものです。
それだけに1991年当時の最新特撮技術がふんだんに使われており、特にT-1000の液体金属の描写は今なお特撮技術の最高峰のひとつとして色褪せない魅力を放っています。
この後「ターミネーター」シリーズは「3」「4」「ジェニシス」と続いていきますが、正史となるのはこの「2」までとするファンも多く、今から20年以上前の映画であるにも関わらず根強い人気がある作品です。
・感想:
個人的にもこの「T2」は好きな映画のひとつです。
その後の「3」と「4」も見ているのですが、やはりターミネーターシリーズは1作目とこの「T2」が別格だと思っています。
それは取りも直さず、この2作品にはジェームズ・キャメロンが関わっているというのが大きいでしょう。
もともとスケールの大きな作品を撮影することで知られるキャメロン監督ですが、ただ大味なだけでなくキャラクターの細やかな心情にいたるまで描写できる監督であることは周知の通りです。
こうした「配慮」が随所に行き届いているからこそ、ターミネーターの初期作品は今でも多くのフォロワーが存在するのではないでしょうか。
「T2」の人気が高いというのもこの点が関係しているといえるでしょう。