・あらすじ:
星が好きで天文部に所属する高校生リオ・ビーダーマンは天体観測の際に彗星を発見する。
彗星の情報を知り合いの天文台に勤めるウルフ博士に伝えるが、ウルフ博士はその彗星の軌道が地球に衝突することを突き止めるも交通事故で死んでしまう。
それから1年、ニュースレポーターのジェニーは「エリー」という女性と財務局長官とのスキャンダルを追っていたが、実はこの「エリー」とは女性ではなく「ELE(=種の絶滅に関する事象)」であることを大統領から知らされる。
果たして大統領は、リオが発見した「ウルフ・ビーダーマン彗星」が地球に1年後に衝突することを発表、そしてそれを回避するための計画「メサイア」の準備に入るのだった。
アメリカとロシアは互いに協力して衛星軌道上に宇宙船を建造、その宇宙船にはアメリカとロシアの乗組員が乗り込み、彗星を爆破するというミッションに挑む。
だが、そこで彼らを待ち受けていたものは想像を絶する困難だった。
・見どころ:
「巨大な彗星が地球に接近」
このテーマはかの名作「アルマゲドン」でも語られたプロットであり、少しマニアックな人であれば「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」を思い出すかもしれません。
ただし、これらの作品と異なるのは「彗星が本当に地球に落下する」という点です。
もちろん人類が滅亡するという結末にはなりませんが、それでも落下する映像のインパクトはかなりのものがあります。
まさに「ディープインパクト」と呼ぶにふさわしい衝撃がそこにあるといえるでしょう。
地球落下寸前に彗星の爆破に成功した「アルマゲドン」と異なり本当に彗星が落ちてくるその衝撃は、ぜひ実際に見て確かめていただきたいところです。
・感想:
この映画を見て感じることはとにかく「絶望」これに尽きます。
冒頭からして彗星衝突の危機を知るウルフ博士がいきなり死ぬわけですから、これだけでも「やばい」感じがひしひしと伝わってきます。
さらに、地球から彗星爆破のために送り込まれた乗組員たちのミッションも次々と失敗、地上から彗星迎撃のために発射されたミサイルも失敗、ととにかく「どうしようもない」展開が続きます。
結果として人類滅亡というシナリオこそ回避できますが、それでも被害は甚大で登場人物の何人かは命を落とすというハードな展開。
もっとも、彗星衝突という一大スペクタクルなわけですからこれで誰も死なないのは嘘だろともいえますので、その点ではリアルな映画といえるかもしれません。