・あらすじ:
1997年のアメリカ・ロサンゼルス。
異常気象による猛暑の中、ロス市警のハリガンは同僚のダニー、レオナとともにコロンビア系麻薬組織の捜査を行っていた。
取引現場に踏み込んだハリガンたちは、そこで血まみれになって倒れている無数の死体を発見する。
死体を調べようとしたハリガンたちの前にロス市警の副本部長・ハイネマンから捜査を中止するように指示が入る。
麻薬組織の事件であればロス市警ではなく「アメリカ麻薬取締局」の管轄だということでキース捜査官が派遣されてくる。
しかし、それから程なく再び麻薬組織の抗争が起こる。
現場へと急行したハリガンは、抗争の生存者から「悪魔が来た」という証言を聞くが、キースに捜査の邪魔だと追い払われてしまう。
ただならぬ気配を察知したハリガンは、この事件はただ麻薬だけが原因というわけではなく何らかの超常的な力が働いている可能性を感じ取るのだった。
そして、そんなハリガンの予感が的中したかのように彼の同僚・ダニーが何者かに惨殺されてしまう。
果たして、犯人の正体は何なのか。
・見どころ:
前作でアーノルド・シュワルツェネッガーと死闘を展開したプレデターが、今度はアメリカの大都会を舞台に出現します。
ビルの屋上からロサンゼルス市民を睥睨するプレデターの姿は、この映画を象徴するワンシーンですが、相対するのが前作の肉体派
シュワルツェネッガーと異なりダニー・グローバーというのも面白い対比です。
もともとダニー・グローバーは「リーサル・ウェポン」シリーズでメル・ギブソンの相棒役などで知られる俳優ですが、どちらかといえば落ち着いた知性派というイメージがありました。
そんなグローバーがプレデターと対決ということですが、シュワルツェネッガーとはまた違ったアクションを見せてくれたと思います。
なお、この映画のラストではプレデターの宇宙船が登場しますが、其の中の「戦利品」に「エイリアンの骨」が出てきます。
このシーンにインスパイアされて「エイリアンvsプレデター」が企画されたというまことしやかな話もありますが、実際はどうなんでしょう。
・感想:
シュワルツェネッガーですら大苦戦を強いられたプレデターですので、ダニー・グローバーではかなり厳しいのでは?と思ったのですが、見た感じではそれほど苦戦しているようには見えませんでした。
相手の武器を利用して戦うあたり、さすがは「知性派」だなと感心したものです。